露点計測のおはなし

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露点計の現場での点検法 「イスズ式露点計」Dewcup(デューカップ)の凄いところ

「露点計測のおはなし」、計測記事担当の、Konです

機器の取り扱いが好きで、楽しみながらマニュアルを読めるのが、ただ一つの特技です(笑)

 

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現場でいつも思うのですが、電気的に作動する露点計が、正しい指示をしているかどうかは、全く解りません

 

電気式の露点計は便利ですが、最大の欠点は、とんでもない値を出しても、真偽のほどを、その場で確かめることは出来ないのです

 

 

まずは、弊社のマニュアルにも載っている、現場で出来る簡単なテストから見てみましょう

 

 

<正しく動作しているかを知るための簡単な現場テスト>

計器全体の動作をチェックするためには、他の基準に対して計器の読み取り値を比較することが必要です

 

精密なチェックは特別な校正装置を使ってしか行うことが出来ません

 

しかしながら、計器の読みがまともであるかどうかを決めるため、簡単な現場テストを行うことは出来ます。

 

  1. 大気の露点でチェックして下さい
  2. センサーを手のひらで掴んで下さい。読み値は+20℃位まで急速に変わります
  3. センサーにセンサーキャップをはめてください。読み値はマイナスの方向へ変わります
  4. センサーをブロック叉はそれに変わる容器に入れ乾燥したボンベガスを通すと指示は急速にマイナスの方向へ変わります。典型的な市販ガスの露点は次の通りです

                 工業用N2              −60〜−65℃

                 低露点N2              −70℃以下

 

  1. d)の代わりに乾燥剤を使用しテストすることも可能です。最良の状態にある乾燥剤は、少量の密閉空気中で平衡すると次の露点が得られます。

                シリカゲル                 −25〜−40℃DP

                活性アルミナ               −50〜−75℃DP

                モリキュラシーブ(4A)      −70〜−75℃DP

 

以上のチェックは、おおよその指示が得られているかのみ分かりますが、誤差がどれくらいあるかは、分かりません

そこで、実際に結露を目で見て、確かめられる機器は、信頼性があります。

このような機器は、

1) イスズ式露点計 - Dewcup(デューカップ)と、

2) 浜田式露点計

の2つが、製品として有ります

 

現在、浜田式は製造終了となっておりますので、イスズ式露点計 通称:Dewcup(デューカップ)のみとなります

 

↓これが「イスズ式露点計」 通称:Dewcup(デューカップ)です

 

 

現場での唯一の手間は、無水エタノールとドライアイスを用意することです

 

弊社の製品では、DC型空気露点検測器、Model:DC-SとDC-H、となっております

 

本体はオプションを入れても15万円程度のものですので、露点計を使用されている会社は、社内で1台所有して使い回しすれば安心です

 

↓写真は、簡単に正確に測れるよう、弊社が考えた付属品です

 

計測方法は、YouTubeにアップしておりますので、参考にして下さい

 

こちらをご覧下さい ↓

別記事も参照して下さい → 「まだまだ健在、イスズ式露点計 - Dewcup(デューカップ)」

 

計測担当、Kon | comments(0) | -

まだまだ健在、イスズ式露点計 - Dewcup(デューカップ)

「露点計測のおはなし」、計測記事担当の、Konです。

機器の取り扱いが好きで、楽しみながらマニュアルを読めるのが、ただ一つの特技です。

主に電気計器を使用して、露点計測をしていますが、たまに手分析でやってくれとの依頼があります。

電気式の露点計は便利ですが、最大の欠点は、とんでもない値を出しても、真偽のほどを、その場で確かめることは出来ません。

その点、実際に結露を目で見て、確かめられる機器は、信頼性があります。

このような機器は、イスズ式露点計 - Dewcup(デューカップ)と、浜田式露点計の2つが、製品として有ります。

本日はDewcupについて、お話してみたいと思います。

写真 ↓ イスズ式露点計 - Dewcup(デューカップ)


名称は、正式には、イスズ式露点計、空気露点検測器など。弊社の製品名で言うと「DC型空気露点検測器」です。通称、Dewcup (デューカップ)と言います。

現在のような形に落ち着いたのは、ほぼ40年以上前で、それ以来、基本形状はほとんど同じで、いままで作られてきました。

実際に、結露を目で確認して、露点計測をするため、いまだに、現場で、根強い信頼性と人気があります。

 

メーカーを変え、材質や加工技術の進歩等を取り入れながら、精度と再現性が格段に向上し、製造販売を続けております。

計測の方法を、きっちりと守れば、-70℃DPから大気露点まで、±3℃DPの誤差で、計測することができます。

Dewcup計測の方法

以下は、(株)愛知洋行で実際に計測し、国家基準とトレーサビリティのある基準露点に、最も近くなる、方法を確立したものです。


 

1. 機器の準備

写真 ↓ が、正しい計測に必要な、露点計に設置する装備です。


写真の「パージ配管」は、-70℃DP付近を計測するときに、ガラス面に霜が付かないように、背面のサンプルアウトから、引っ張ってきます。

この他に、ドライアイス、無水エタノール、ドライアイスを砕くためのハンマー、投入用スプーン、結露確認用ランプ、が必要です。

 

 

2. セッティング

サンプルガスINに、サンプルガスを流します。流量は正確に、3L/minを安定的に供給して下さい。
流量は、たいへん重要で、多いと低く、少ないと高い露点計測結果が出ます

配管は、テフロンチューブが最適です。SUS管も良好ですが、フレキシブルでないと、取り扱いが不便です。
ビニールチューブは不可。

パージ時間は、出来るだけ長く取って、機器内の水分を飛ばしでから、計測を開始します。

ドライアイスを、ハンマーを使って、粉状にします。

カップ内に、1/3の無水エタノールを入れます。あまり入れすぎると、ドライアイスを入れたときに、ふきこぼれる恐れがあります。
 

 

3.計測

スターラーを回し、デジタル温度計をONにして、スプーンでドライアイスを投入していきます。
初めは少なく入れないと、吹きこぼれます。途中では多めに入れて、ターゲット露点になるころには、少なくするのがコツです。

ライトで霜が付くのを確認したら、ドライアイスの投入をやめ、温度計が下がりきるのを確認し、一番低い温度を記録します (着露点)

スターラーを回したまま、温度が上がるのを待ち、消えると同時の温度を記録します (消露点)

これを、3回繰り返し、着露点と消露点の、平均値を計算します。これが1ロット目の露点です
3ロットのデータを取ったら、計測は終了です。

 

4. 検討

3ロットの平均値が、最終の計測露点です。

各ロットの値が、大きくばらついているときは、問題ありですので、設定や温度計などの機器、流量、計測の検討をします

以上の手順を正確に踏めば、誰がやってもほとんど同じ値になるはずです


露点計測にかかわっているエンジニアの皆様、安価な費用で出来ますので、実際に計測して、露点を実感することを、お勧めします

以上で、Dewcupのお話は終わりです

執筆者:Kon

 

実際の計測を動画にしてみましたので、参考にして下さい。

「アルコールまたはアセトン」を「無水エタノール」に変更して下さい。

 

別記事も参照して下さい → 「露点計の現場での点検法 「イスズ式露点計」Dewcup(デューカップ)の凄いところ」

 

正しい計測に必要な、露点計に設置する装備を、ネットで探してみました

 

温度計

楽天で見てみる →  横河計測 デジタル温度計 TX10-02

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ミキサー

楽天で見てみる → アズワン ペンシルミキサーDX

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支持スタンド一式

楽天で見てみる → 三ツ足スタンドx1、丸形クランプX2、ムッフX2

 

 

 

計測担当、Kon | comments(0) | -