そもそも、露点って何?
最初の執筆は、ブログ亭主のYoshiが担当します。
露点計には40年以上関わってきました。
最初は、たかが水分を測るだけのことじゃないかと、簡単に考えていました。
ところが、やっているうちに、たいへん奥が深いことが分ってきて、いまだに露点と格闘しております。
「露点計測のおはなし」ブログの最初の記事は、何と言っても、露点計測に関わりあった人が、最初にぶち当たる疑問の解説ですね。
「そもそも、露点って何?」
一番手っ取り早い方法は、ビールを飲むことです。
暑くて湿度の高い日の、仕事帰りに、屋上ビアガーデンでビールジョッキを傾けることです。
水滴が付いているジョッキの中のビールの温度が、雰囲気の露点です。まあ、大体6〜8℃くらいでしょうか。
単位は℃DP。℃は摂氏、DPはDew Pointoの略です。
正確には、露が付き始めた時の、ビールの温度となりますので、今の季節ですと、15〜20℃DP位ですね。
涼しい室内ですと、露の付きが悪くなります。
自分で実験し、正確に計測したい方は、こうです。
常温の水を少なめにジョッキに注いで、温度計を突っ込みます。氷を少しづつ入れながら、中の温度が均等になるよう撹拌します。徐々に温度を下げて行き、露が付き始めたら、その温度計の値が、部屋の中の空気の露点というわけです。
現在では、露点は電気的計器で計測するのが一般的ですが、上のような方法で測る機器もあります。
デューカップ(Dew cup)と言われるものです。イスズ式露点計とも言います。
使い方の手順をしっかり守って、計測すれば、かなりの再現性があります。
現場では根強い信頼感があり、いまだに露点計測の結果に疑問がある場合、これを使用して解決する時もあります。
露点計測を、目で見て実感するのに、最適の計器です。たいへん面白く、興味が湧くこと請け合いです。
水の代わりにアルコールまたはアセトンで、氷の代わりにドライアイスを使用します。
これです↓
デューカップ(Dew cup)イスズ式露点計
いずれ、取って置きのノウハウを、Konちゃんに詳しく解説してもらいます。
ご期待ください。
自己紹介を兼ねて、順番に1記事ずつ、書いて貰います。次はTakuさんの番です。あまり、間を空けないように、お願いします。
ではまた、
執筆者:Yoshi
ブログ亭主、Yoshi | comments(0) | -